命の選択
今日、あるPatientへ治療選択の話がありました。
その夜、消灯もとっくに過ぎた静まりかえった中、ナースコールがなりました。
眠れないと。
しばらく彼のベッドサイトにしゃがみ、頷きながら傾聴していました。
本人の意志としては、延命をしない。
命ある限りだと。
自分の命は自分が決める。
1番楽と思うのは、自分が好きなようにすることだと。
昔から考えていて、妻にも一度その話はしているが、息子にはしていない。
今後、その意志を変更するつもりはない。
ターミナルケアとなる。
ここは基本、治療をするところなので、ターミナルとなると、別の準備をしなくてはいけなく、家族への同意も得なくてはいけません。
今までの経験で…意識のない、自分の意志ではなく、ただ生かされているような患者さん達もたくさん見てきました。
医学の進歩は素晴らしい。
だけど、それは、ある意味、誤った別の方向で使われるなら、その人らしく…ではなく、過酷な人生を強いられることさえあります。
まだ、意識ある人、自分の意志を伝えられるうちは良いのかもしれません。
だけど、それはそれで覚悟がいるのも事実です。
自分の人生に幕を下ろさなければならない時、それはどれほどの覚悟がいるのでしょう…
どれだけの人生を歩んできたかで違うと思いますが…
私には、まだわからない。