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感染症の歴史

新型コロナウイルスのような感染は人類の歴史上、何回も発生しています。


感染症とは、何らかの病原体が宿主といわれる生物に寄生して発生する病気の総称。


病原体には寄生虫、細菌、ウイルスなど様々な種類があり


宿主も植物、動物、人間などがあります。

特に、細菌やウイルスが人間に寄生した場合の歴史を話されていた番組があったので記しておこう。


✡️細菌とウイルスの違いは何?

大きさです。

細菌は1 μm(マイクロメートル)前後

1mの100万分の1

ウイルスはさらに、その100分の1以下の大きさとなります。


細菌は光学顕微鏡で見れますが

ウイルスは電子顕微鏡を使わないと観察できないという大きさ。



細菌やウイルスによって病気が一国全体や世界全体に伝染した状態を「パンデミック」と言います。



このように感染症の大流行の歴史を見てみると、3つの大きな原因がわかります。


第一は先進諸国から発展途上諸国へ人間が進出し、そこで未知の病原菌に伝染したり、反対に伝染させたりしたこと。


第二は国際的に移動が拡大したこと。

国際観光客数は30年前には年間4億人でしたが、現在では14億人と3・5倍に増えています。

その結果、今回のような事態が発生することになります。


第三はヒトに感染するインフルエンザウイルスは動物にも感染し、そこで変化して、再度、ヒトに感染する性質があるために、開発されたワクチンが効かない場合が出てくることになります。


歴史上、有名なパンデミックは紀元前5世紀中頃の古代ギリシャ時代に、アテネとスパルタが戦ったペロポネソス戦争で発生しています。


ツキジデスの『歴史』という本の中に、「患者から看護人へと病が燃え移り、患者に近づけばたちまち感染した。


治療法はないが、一度罹患すれば再感染しても致命的にならない特徴がある」と書かれていますので、天然痘ではないかと推測されています。



黒死病、ペスト

2世紀のローマ帝国で発生し、350万人から700万人くらいが死んだとされています。


当時のローマ帝国の6000万人くらいでしたから、国民の1割が死んだことになります。


6世紀には東ローマ帝国でも大流行し、人口の半分に相当する5000万人が死んだと推計されています。


しかし、「黒死病」と恐れられた有名な大流行は14世紀に発生しました。


当時のヨーロッパではペストは消滅したとされていましたが、中国で流行していたペストをモンゴルの軍隊がヨーロッパに進軍した時にもたらしたのです。


3回の大流行で、当時のヨーロッパの人口の6割にもなる3000万人、5億人程度であった世界全体の人口の2割に相当する8500万人から1億人が死亡したと推定されています。


これを契機に14世紀のベネチア海上検疫が始まり、東方貿易から戻ってきた帆船の乗員全員を沖合の孤島に留め、健康であっても最長40日間はベネチア本島に上陸させない制度でした。


検疫は英語で「クワランティン」と言いますが、これはイタリア語で40を意味する「クアランタ」が語源になっています。


次に発生した大流行は15世紀になってスペインやポルトガル南北アメリカ大陸を征服した時で、征服民がヨーロッパのコレラ、インフルエンザ、ペストなど様々な流行病を免疫のないアメリカ大陸の先住民に伝染させ、当時のメキシコでは人口の8割が死亡したという推計もあります。


その報復というわけではありませんが、征服民は先住民から梅毒を移され、コロンブスがヨーロッパに帰還した数年後にはヨーロッパ全域に伝播し、500万人近い人々が亡くなったという推計もあります。


当時のヨーロッパの人口は6500万人くらいでしたから、数年で8%が亡くなったことになります。


梅毒が日本に伝わったのは1500年代初めとされていますから、およそ100年でアメリカからヨーロッパを経由して東洋まで伝わってきたことになります。



インフルエンザ

次にはじめて世界全体に大流行したのがインフルエンザです。

第一次世界大戦の末期の1918年にアメリカのシカゴで発生し、アメリカ軍が参戦してヨーロッパに進駐してきた時にアメリカの兵士からヨーロッパに広まり、感染者が6億人、死者が4000万人から5000万人とされています。


当時の世界全体の人口は12億人程度でしたから、半分の人が感染し、8%程度の人が亡くなったことになりますし、日本でも39万人が亡くなっています。


このようなパンデミックは、20世紀には3度発生しており、上記以外に1957年のアジア風邪と、1968年の香港風邪で、アジア風邪では200万人、香港風邪では100万人が死亡しています。


21世紀になってからも2009年から2010年にかけてインフルエンザは世界規模で発生していますが、死者は1万4000人程度でしかありませんでした。


これは医学が進んで、ワクチンが開発されたことの効果です。



エボラ出血熱エイズ

20世紀になって新しく登場したのが「エボラ出血熱」と「エイズ」です。


エボラ出血熱」は1976年にアフリカのスーダンで最初の患者が発生しましたが、治療法が分からず恐れられていました。


さらに1981年に発見されたのが「エイズ」です。


1984年にエイズウイルスが発見され、その後の10年間で100万人以上の感染になっています。そして今回、新たに脅威となったのが新型コロナウイルスです。


2002年に中国の広東省で集団発生したSARS(サース)や、2012年に中東で発生したMERS(マーズ)もコロナウイルスが原因ですが、今回はどの程度で終結するか見通しが立っていません。


いつの日か、今の新型コロナウイルスも過去のものとなり、歴史の1ページとなるのでしょう…


今日も頑張ろっ👊
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