適性
自分に、この仕事は合ってるのか?
合ってないんじゃないか?
今さら、そんな自問自答することもある愚かな私です。
職場では、常に自分の感情との戦い
世の中には星の数ほどの職業が存在しています。
そのどれもが価値のあるもので
人の役に立っており
優劣をつけることは出来ません。
ただ、医師という職業においては
ある特性と言うべきか特別な感が
間違いなく存在している気がします。
それは、尊い人の命を預かる職業だからかもしれません。
医師以外に、病院は多くの医療専門職で成り立っています。
それらがチームをなし連携し
質の高い安全な医療へのニーズに応えようとしています。
チーム医療の最高責任者は
やはり、診断し治療方針を決定する医師にあります。
(私は看護師チーム所属)
一般的に看護師は、取りやすい資格の一つです。
しかし、医師は超難関。
まず、医学部に合格しなくてはいけません。
理系の最高峰である医学部は
高度な学力と知識は大前提条件。
理系ですが、意外にも
センター試験では国語は全員必須。
それは、受験だけでなく
将来の学会発表、患者や家族への説明など
医師にとって国語力は不可欠な為です。
しかし、学力だけ良くてもダメ。
自らの人間性、人格を磨くことの大切さも求められています。
2次試験(国公立はセンター試験後の個別試験)が実施され
一般入試で面接が必須なのは、医学部の大きな特徴のようです。
「面接試験の評価により医師としての適性を欠くと判断された場合は、学科試験の成績にかかわらず不合格とする」😨
大学の募集要項に明記されている内容です。
面接が極めて重要であることを物語っています。
大学が欲しいのは偏差値が高い学生ではなく、医師にふさわしい学生。
事前の練習やうわべだけのテクニックでは、通用しないような面接になってるようです。
また、医学部合格は、単なる大学入学の切符を得るだけでなく
生業が決まる就職試験的要素も強い
就職試験なら、勿論、適性の有無を判断する必要があります。
それなら、医師国家試験で実施しても良いのでは...?とも思われますが
そこには、もっと別の理由があるようです。
私立大学の医学部における教育経費は
学生一人あたり1年間で1833万円に上る😵
6年間の総額は1億998万円😱
そこで、学生が支払う6年間の学費は1129万6800~4550万円。
全然、採算が合いません。
経費-学費=差額は、どうして埋めているのかと言えば
各校が独自に集める寄付金等以外に
国庫からの補助金で賄われているようです。
経費も国公立と私立では違うでしょうが
国立大学の場合、6年間の学費は349万6800円。
やはり、国公立はお得ですね。
こちらの差額は、ほぼ全額、国庫で担われているらしいです。
一人の医師を育て上げるのに
莫大な費用を投資しているわけです
そんな国の負担を考えると...
入試の際に、きちんと適性を見極め
本当に医師として適した人材に、投資したい思いは当然でしょう。
なぜ、看護師である私が
医師のことを取り上げたかと言えば
自分の知らざる先生達のこれまでの苦労をより知ることで
悶々した気持ちを吹っ切って切り替えて
また頑張ろう!と、思えるように...