🏠家作り👪人作り

家や家族のダイアリーや仕事や諸々…感情の赴くままに。

明治三大築港と小泉八雲のロマン

お盆も過ぎました。

海沿いの町実家へ。

認知が進んできた母。

行動が怪しくなっておりました。

父が食事を作って面倒みているので

父の負担を減らすために

帰省したら私が食事を作るようにしていますが

そろそろ、介護申請しなきゃ!

この2日間、掃除と食事作りと母の相手。

息子の17才の誕生日も実家だったので

ケーキ買ってお祝いしました🎂

昔は帰省すれば楽できる...でしたが

今は違いますね😅

労力もお金も

今まで親がしてくれた分

今度は、子供が返さないといけないのだと思わされました。



帰宅途中、世界文化遺産に立ち寄って来ました。

三角(みすみ)西港
f:id:sbtym:20190816162932j:plain

f:id:sbtym:20190816163006j:plain

f:id:sbtym:20190816162844j:plain

明治政府の直轄工事で

西南戦争などで疲弊した熊本を

救済するという背景がありました。

政府は、港建設のために

オランダ人技師のムルドルを招き

当初の予定地は熊本市内の河口でしたが

地形、地質的に不向きとされ

ムルドルが「天然の良港」と認めた

三角に築港されました。

明治三大築港の一つです。

他、宮城の野蒜(ノビル)築港、福井の三国港

明治20年に開港し

明治22年には国の特別輸出港に指定

九州の一大集散地として栄えました

石積み、当時のままのもので残っているのは

日本でここだけらしい。

歴史上人物、あの人も、この石畳を歩いたんです。

すごい❗ロマンですよ☺️


さて、陸に目をやれば幾つかの洋館があります。

浦島屋
f:id:sbtym:20190816143500j:plain

f:id:sbtym:20190816152638j:plain

中に入れば...
f:id:sbtym:20190816152719j:plain
洋館ならではの階段が素敵です💕

ベランダに出れば...
f:id:sbtym:20190816153158j:plain
台風接近でイスは撤去されてました


小泉...と言えば、今では進次郎氏ですが

今回は、八雲氏にスポットを当てます。

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が

熊本五高(現熊本大学)に教授として
赴任中

明治26年7月22日の朝です。

長崎への一人旅で

長崎の暑さが地獄の暑さで

午前3時に出て、この港に午前9時に着きました。

浦島屋で朝食をとり

浦島屋のことを、とても良く評価しています。

熊本市内に住んでいたハーンは

今まで熊本の事をひどく批判していたのに

珍しく褒めている😲

それには理由があったようです。

そこの美しい女将に心を奪われてしまったようです💖

ハーンの短編『夏の日の夢 THE DREAM OF A SUMMER DAY 』に

女将の様子を記されています。

旅館の名が「浦島屋」だったため

ハーンは大いに喜び

自分を浦島太郎、女将を乙姫になぞらえ

現実と夢幻が交錯する短編小説が描かれています。

『夏の日の夢 THE DREAM OF A SUMMER DAY 』 小泉八雲

https://www.aozora.gr.jp/cards/000258/files/52948_42570.html
(短編と言っても、案外長いです😅)

馬車で2時間、熊本に帰り着いたハーンは

浦島屋と女将のことを周囲の人に

語り続けたそうです。

女将の山下芳は東京・根岸の生まれ

年齢は、当時30歳前後。

慶應大で学び、東京で結婚している

夫は、同じ大学だった熊本出身。

帰郷しないつもりが、家庭の事情で戻ってきた。

実家が資産家である夫が

浦島屋の建設計画に加わり

その経営を任されるようになったとのことです。

現存する晩年の写真からし

相当な美貌だったようです。

少し離れた場所には

明治天皇即位50年を記念する建物

龍驤舘(りゅうじょうかん)があります。
f:id:sbtym:20190816175952j:plain

この建物の説明は...

疲れたので、このくらいで💦

明治ロマンに沸いたひとときでした